レッスンでのひとこま
バイオレットクラス(木曜日小学生クラス)でのひとこま。
今月の課題曲の振付の中に、「ジュテ・アントルラセ」というジャンプのテクニックがあるのですが、これをやるのは、恐らく殆どの生徒さんが生まれて初めて。
1週目は細かく説明して、練習してくるように伝えて終わりました。
そして次の週の出来事。
「さて、今日は何を重点的にレッスンを進めてほしいですか?」と私が希望を聞いてみたところ、
「ジュテ・アントルラセを練習してきたから、テストしてほしい」
という声が。
そして、他の子もみんな
「やりたい!」「それいい!」「先生の動画見ていっぱい練習したから合ってるか見てほしい!」
と口々に言い出すではありませんか。
「テスト⁈先生の採点は厳しいけどいいの?(笑)おまけは無しよ?」
と言うと、みんなウキウキした様子で「OK!!!」と。
(強いなこの子達)と心の中で呟き、その生き生きした愛くるしい子供達を見て、嬉しく思いながらテストスタート。
そして、子供達の希望通り、みんなの前で上位3人と全員分の点数発表。
(採点の匙加減、傷つけたくないから気を遣うわ、、、)
私はてっきり、上位3人に入れなかった子達が落ち込むのではないかと思って心配していたんです。
でも、それは大間違いだったんです。
「先生、○○ちゃんはどこが良かったから1位になれたの?」
「私はどこを直したらいい?」
「それを聞かないと、上手くなれない。はっきり教えてほしい!」
と。
私、その直向きな姿勢に本気で感動して、心の中で嬉し泣きしましたよ。
泣き真似したら、みんな大爆笑してたけど(笑)
なんて立派に成長してきているんだ!!しかも、1人残すことなく全員揃って、、、
そして極めつけは、
「1回目は本気じゃなかったから、2回戦して!」
だって。
そして、2回戦はまた違う順位となり、、、
「わかりましたか?誰にでもチャンスはある。闘うのは他人じゃない。昨日(過去)の自分自身なんだよ。ダンスだけじゃなく、何にでも諦めず一生懸命前向きに取り組みなさい。」
と言って、レッスン終了となりました。
子供達は、
「先生の言ってること、よ〜く分かったよ。」
と、採点で神経をすり減らした私を励ますかの如く、笑顔で帰っていきました(笑)
なんて愛おしいんだ♡
という、レッスンでのひとこまのお話でした。
おしまい。
※生徒さんの中には講師に対して敬語を使わない子もいますが、学校で敬語を習う時期に合わせて、徐々に敬語で話せるよう促しています。
目上の人に対する態度についてもしっかり指導していますので、ご安心下さい。
SORAKI