4月のレッスンを振り返る
4月は、未就学児クラス以外のクラスでは、3月から踊っている曲の続きを踊りました。
普段は、1曲全てを踊るという訳ではなく、その月によって私が課題を決めて、曲の中の何フレーズかを踊るのですが、今回は3月4月と2ヶ月間を使って、1曲フルで踊りました。
これには、1曲全てを踊りきる体力をつけてもらうのは勿論、1曲の中でどのように動きに緩急をつけるか、表現のドラマをつくるか、また緩急をつけるためには常に100%のパワーで踊るのではなく、力を抜く部分入れる部分、息を吐く部分吸う部分など、1曲の中での”配分”が必須だということを学んでもらいたいという意図がありました。
とはいえ、これはなかなか急にできるものではありません。
私自身も、宝塚に入るまではそんなことは考えたこともなく、1曲踊る間ずっと必死に全ての力を注いで踊っておりました。
でも、宝塚に入って、”抜く”ことの大切さを実感し、怠けるのとは違う”抜き方”を習得したお陰で、ダンスが更に楽しく、伸びやかに動けるようになりました。
なんだか”抜け感”が必要って、メイクやファッションにも似ていますよね。
抜くことによって、、、
見ている人=適度な、そして必要な”落ち着いて見ていられる瞬間”が出来るため、疲れずに見ていられ、盛り上がったところで思いっきり心を動かすことができる。
踊り手=力をためるタイミング(余裕)を持つことで、本当に粒立てたい部分で思いっきり力を爆発させられ、緩急がつく。
というメリットがあります。
あ、、、かなり専門的なお話になってしまいましたね(笑)失礼しました。
私は、ある偉大な先生から音楽学校時代のレッスンで、よく「EASY!!!!!」と名指しで注意を受けていた意味が、劇団に入って上級生の動きを研究する中でやっと分かったのでありました☆
と、、、私の研究から得た知識を、4月は生徒さん達にお伝えしてみました。
これからも少しずつでも習得してもらえるように、ひき続き伝えて行きたいと思います。
未就学児クラスではそんな難しいことはまだ教えませんが、私が行なう振付は緩急がつけやすいように構成しているので、それを踊っていく中で、自然に身についていってくれたらいいなと思っています。
さて、5月は新しい曲を踊ります!!
ゴールデンウィークで鈍った体を元に戻して、楽しく踊りましょう!!
SORAKI